研究実績の概要 |
平成26、27年度は育児休業による中断期間であったため、基本的には平成25年度実績と同様である。本申請課題では、分離培養が困難な微生物の一つである海洋のメタン酸化細菌に注目し、海底堆積物由来のメタン酸化細菌を含む3種類の微生物混合株について、培養やゲノム解析を実施し、それらの共生関係を解明することを目的としている。これまでに培養からのアプローチでは、各微生物の分離培養に成功し、それぞれMehtyloceanibater caenitepidi gen. nov., Methylocaldum marinum sp. nov., Tepidicauis marinus gen. nov. sp. nov. として新属新種あるいは新種として発表した(Takeuchi et al., 2014a, b, 2015)。ゲノム解析からのアプローチでは、各微生物について、ドラフトゲノムあるいは完全ゲノムが得られた。3者の中で、メタン酸化細菌とメタノール酸化細菌との関係が重要と考えられたため、これらについて、28年度はトランスクリプトーム解析を実施する予定であり、その準備も行った。
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