地球温暖化によるメタンハイドレートの分解、それに伴うメタンの大気への放出が懸念されている。大気への放出を抑制するのは海水中のメタン酸化細菌であるが、分離培養が困難であることから分離例が少なく、研究が進んでいない。本研究では海底堆積物からメタン酸化細菌ならびにそれと共生する微生物を分離し、ゲノム解析を行うことを目的とした。培地等の工夫により、新種であるMethylocaldum marinum S8, ならびにS8株と共生する新属新種のメチロトロフ、Methyloceanibacter caenitepidi Gela4の分離培養に成功した。また、それぞれ完全ゲノムの解読に成功した。
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