研究成果の概要 |
魚類ノダウイルスはウイルス性神経壊死症の原因体であり、水産業に多大なる損失をもたらす。本ウイルスゲノムやコードされるタンパク質に関しての研究は進展が目覚ましい一方、ウイルス増殖を助ける宿主側の因子の研究はほとんど進んでいない。熱ストレスはHSP70およびHSP90のあるアイソフォームの発現を誘導し、ウイルス増殖も促進した。HSP70およびHSP90アイソフォーム遺伝子のノックダウンおよび過剰発現実験の結果、HSP70-1, HSP70-2, HSP70-5, HSP90-α1, HSP90-α2およびHSP90-βが魚類ノダウイルスの増殖に重要な働きを示すことが判明した。
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