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2013 年度 実施状況報告書

クルマエビの経口ワクチン効果をもたらす生体応答因子の特定

研究課題

研究課題/領域番号 25450291
研究種目

基盤研究(C)

研究機関独立行政法人水産総合研究センター

研究代表者

佐藤 純  独立行政法人水産総合研究センター, 増養殖研究所, 主任研究員 (10443350)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードウイルス / クルマエビ / ワクチン / 魚病 / 水産増殖
研究概要

トウモロコシゼイン等による餌への組換えタンパク質(ワクチン)の展着状況を観察した結果,何れの方法でも海水中に投下30分後に同程度に減少した。今回用いた展着手法は,組換えタンパク質の海水中での損出を防ぐ効果は期待できないことが推察された。
これまでに、ワクチンの筋注接種により発現量が増加するタンパク質を二次元電気泳動により見出し,本応答因子のN末端10残基のアミノ酸配列を決定した。これを基とした9種の縮重プライマーによるRace法による標的遺伝子の所得の試みは不調であった。 そこで,ワクチン 接種後の各組織由来のtotal RNAの網羅的遺伝子発現解析を実施し,本応答因子のN末端アミノ酸残基をコードする遺伝子の部分配列が認められ、Blast検索により,ある免疫関連タンパク質に属する遺伝子の一つであると予測された。現在、本遺伝子配列に特異的なプライマーを設計し,Race法による全長塩基配列の決定、各組織別遺伝子発現およびワクチン接種後の経時的遺伝子発現解析を実施中である。なお,特定された免疫様現象応答因子は,クルマエビ由来では新規のタンパク質であり,特筆すべき成果と考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

組換えタンパク質の経口投与による免疫様現象の誘導は成功し,注射投与と同様に血リンパ液中に特異因子の発現が見られるか検証中である。遅れはあるものの当初の目的は達成されつつある。組換えタンパク質投与後に発現した免疫様現象の特異的因子と考えられるタンパク質のアミノ酸シークエンス情報から,免疫様現象を発現したクルマエビ主要臓器のmRNAのトランスクリプトーム解析により,100%一致する配列を特定した。そして,他種の生物にこの配列情報と高い相同性をもつ既知の配列の存在が確認され,因子の特定がほぼ達成されたと考えられる。

今後の研究の推進方策

ワクチン応答因子組換えタンパク質を作製し、抗血清を作製し、ワクチン応答因子の検出の可否を把握する。また、得られた組換えワクチン応答因子によるウイルス中和活性の有無を把握する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 天然クルマエビのWSSV(=PRDV)の保有状況とORF解析に基づく感染経路の推定2014

    • 著者名/発表者名
      佐藤 純
    • 学会等名
      日本魚病学会
    • 発表場所
      函館国際ホテル
    • 年月日
      20140330-20140331

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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