クルマエビが示す免疫様現象を司ると考えられる応答因子由来の組換えタンパク質の稚クルマエビを用いたバイオアッセイによるホワイトスポット病原因ウイルス(WSSV)の中和試験と受動免疫様現象の有無について検討した。中和については,因子とWSSVを試験管で混合直後と3時間後にWSSVの感染歴のないクルマエビに筋肉注射し,6日間後の死亡状況とWSSV遺伝子量の定量を行った。その結果,3時間反応後に接種した場合,エビからWSSV遺伝子の検出が少なかった。また,組換え因子をエビに投与して,20時間後にWSSVを接種した場合でも同様に因子投与個体群は,WSSV遺伝子の検出が少なかったことから,中和活性あるいは受動免疫活性の存在を示唆した。
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