クルマエビにエビ病原体ウルスの組換えタンパク質を投与し,ワクチンの筋注接種により発現量が増加するタンパク質を二次元電気泳動により見出し,本応答因子のN末端10残基のアミノ酸配列を決定した。さらに, ワクチン 接種後の各組織由来のtotal RNAの網羅的遺伝子発現解析を実施し,本応答因子のN末端アミノ酸残基の遺伝子が認められ、レクチンファミリーに属すると予測された。さらに,本遺伝子の全長塩基配列の決定、各組織別遺伝子発現およびワクチン接種後の経時的遺伝子発現解析により,クルマエビにおけるワクチン効果に類似する免疫様現象の一端を担うと考えられる因子である可能性が示唆された。
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