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2014 年度 実施状況報告書

核酸結合試薬を用いた食品関連細菌の生菌死菌判別法

研究課題

研究課題/領域番号 25450303
研究機関東京海洋大学

研究代表者

高橋 肇  東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 助教 (40413116)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード食品微生物 / リアルタイムPCR / 食中毒
研究実績の概要

食品工場では、生産される食品の安全性を確保するため、様々な食中毒菌に加え、衛生指標菌にいたるまで生産工程の各ポイントで検査が行われている。しかしながら、その検体数は膨大であり、食品という性格上、検査にかかる時間も限られている。そのため、これまでのような培養法では対応が困難であり、自主衛生管理として分子生物学的手法を用いたモニタリング法が広く行われつつある。しかしながら、遺伝子定量技術(リアルタイムPCR)を用いたモニタリング手法は、生菌と死菌の区別が困難であり、しばしば培養法に対し菌数の過大評価をすることが問題とされてきた。本研究では、核酸結合試薬であるプロピディウムモノアジド(PMA)等を用いて解決を図り、より正確なモニタリング方法(NBR-PCR法)を確立することを目的とした。
これまでに、純培養系において、損傷した細胞への核酸結合試薬の浸透性、光照射によるDNAへの結合性について最適化を行い、LEDにより特定波長を照射した際に効果的にDNAへ結合することを見出した。この光照射条件を用い、死菌生菌が混合した条件で、正確に生菌のみを定量できるか検討を行い、少なくとも生菌に対し死菌が1万倍含まれている条件においても定量可能な条件を確定した。
また、食品製造現場で実用可能なレベルに高めるため、実際の食品に生菌、死菌を比率を変えて接種し、確立した方法が適用可能か検討を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

純培養系において、生菌死菌の判別条件を確定し、食品を用いた系での評価まで行うことができたため。

今後の研究の推進方策

今後も計画通り進捗の見込み。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 日持ち向上剤を用いたサラダにおけるListeria monocytogenesの増殖制御2014

    • 著者名/発表者名
      高橋友美、高橋肇、横山遥、久田孝、木村凡
    • 学会等名
      題108回日本食品衛生学会学術講演会
    • 発表場所
      金沢市
    • 年月日
      2014-12-03 – 2014-12-05
  • [学会発表] Shorter wavelength LED light source facilitates propidium monoazide(PMA) -mediated elimination of false-positive PCR amplification2014

    • 著者名/発表者名
      Hajime Takahashi
    • 学会等名
      Food Micro2014
    • 発表場所
      Nantes, France
    • 年月日
      2014-09-01 – 2014-09-04

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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