本研究は、東南アジアと中東欧諸国の体制移行国に焦点を絞り、持続可能な農業発展のために必要となる生産性の変化・違いの決定要因を比較分析・理解し、その結果をもとに政策分析を行い、これらの地域の移行経済が持続可能な経済成長を遂げるための政策や制度に関する包括的な政策的含意の導入を図ることを目的として実施された。 東南アジアの対象国においては経済の改革解放への政策転換後、特にASEANやWTOへの加盟を対象にし、中東欧の対象国においては、体制転換に伴う経済の低迷が回復に転じた1995年から2004年のEU加盟までとその後の期間について生産性(TFP)の変化とその理由を農業部門について検証した。
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