集落営農におけるコミュニティビジネスを分析した結果、完結型では組織の所得向上に結びつかないが高齢者の組織参加と所得確保に寄与していること、域外消費・来訪型は、自治組織を含めた広域再編を通じて、集落を越えた地域資源を確保し農産加工等を実現している。既存の農業生産との関連性が希薄な活動ほど事業開始や継続は費用が伴い、この回避が事業実施には不可欠である。現段階モデルは、公共サービスの外部化を図る行政と連携し初期投資や財政支援を受ける「公共サービスモデル」と、リーダーの高いマネジメント力を基礎に既存の多角化事業や経営資源を有機的に結びつけ事業実施に伴う費用を削減する「事業展開モデル」に区分できる。
|