研究課題/領域番号 |
25450342
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
西山 未真 千葉大学, 園芸学研究科, 准教授 (70323392)
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研究分担者 |
佐藤 亮子 愛媛大学, 地域創成研究センター, 准教授 (50554341)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ソーシャルビジネス / 都市と農村 / 起業 / 生業 / ソーシャルイノベーション |
研究実績の概要 |
平成27年度は、著書1冊、学会誌1本を中心に研究をとりまとめ、公刊した。 著書『都市と農村をむすぶソーシャルビジネスによる農山村再生』(筑波書房、2015)では、四万十流域である四万十町旧十和村地域を活動拠点とする起業活動を対象に、農山村と都市が接点をもつことによって、両者が抱える社会的問題を解決しようとする取り組みに焦点をあて、そうした取組における農山村―都市間の関係を、地域資源の価値を発見・発信・共有・協働するプロセスとして整理した。農山村と都市が協働することで、これまで農山村衰退の根本的原因といえる「誇りの空洞化」の回復に結びつく「ソーシャルビジネス」による農山村再生を展望した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
これまでの研究成果は順調に公表しているものの、最終とりまとめを行うことが残されている。アンケート調査の実施とそのとりまとめ、分析を行う。さらに、期間全体の成果のとりまとめを行う。研究成果の公表は、研究フィールドとした地域で、報告を兼ねたミニシンポジウムを行う予定である。さらに、国際学会でも研究報告を予定している。 研究期間を1年間延長することが了承された。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、研究期間で行った研究全体のとりまとめを行う。 アンケート調査のとりまとめと農村におけるソーシャルビジネスのデータベース化を行う。 その分析を通じた研究報告を国際農村社会学会で行う予定である。さらに、研究報告を元にして、英文ジャーナルへの投稿による公表をする。さらに、これまで研究期間中に公表してきた論文を中心として内容をとりまとめたものの公刊を計画している。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度が当初の研究最終年度であったが、研究のとりまとめに遅れが生じ、次年度に研究機関を延長することを申請し、了承された。
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次年度使用額の使用計画 |
研究のとりまとめのための調査費(アンケート調査とデータベースとりまとめ)と、研究の公表のための旅費(国際学会)の支出を予定している。
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