本研究は、ルワンダ共和国東部県の農村を対象に、新品種・農業生産技術の導入および普及メカニズムを明らかにし、貧困緩和に資する農業生産技術の導入・普及戦略に関する考察を行うことを目的とした。本研究の対象地は、高い人口圧力にさらされ、各家計が保有する土地規模が縮小していた。しかし天水農業が中心であること等から農業生産性の向上は難しく、作付作物品種数を増やすことで対応していることが明らかとなった。また相対的にリスクを受容する家計が比較的新しい作物を導入していることが推察され、これらをモデル農家とするなど、その他の相対的にリスクを受容することが難しい家計へのそれらの導入・普及策を検討する必要がある。
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