主な研究成果は以下の通りである。(1)三障害(身体障害・知的障害・精神障害)に加えて、ホームレスや犯罪者、ハンセン病回復者など、社会的に困難を抱える人々の社会包摂に関する調査・研究を行った。(2)事例調査から得た知見:①事例に共通する特徴は、国内外で認められるような高品質の商品を生産することで認知度と事業的基盤を確立してきた。②こうした事業展開の過程で開発された技術・技能・用具は、障害者だけでなく、高齢者や新規就農者などにとっても有用である。(3)精神障害者の就業比率が低く、社会包摂が最も遅れていることが判った。この点で、先進的な取り組みのあるヨーロッパの事例が参考になる。
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