農業の気象被害を低減・回避するには、気象予測を活用することが重要である。大気透過率と快晴時全天日射量の気候値の分布図を日別に作成し、これをメソ数値予報モデル(MSM)の雲量により調整することで、0日先の全天日射量を1.3 MJ/m2/dayの誤差で予測可能とした。地上気象要素と雲量から大気放射量を推定する近藤(1991)の式の係数を、MSMおよび全球数値予報モデル(GSM)の予報値に適合するように調整することで、0~6日先の大気放射量を1.1~2.2MJ/m2/dayの誤差で予測可能とした。アメダスとMSM、GSMから予測した日最低気温は、北海道の平坦地等で冬季に4℃程度の誤差を持つ。
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