近年低コストなリモートセンシング手段として,無人航空機(UAV)が注目されている.観測用カメラは,機体の姿勢変化の影響を除くためにジンバル機構で支持されるのが通常である.しかしジンバルは重く,小型軽量で低コストというUAVの利点を相殺する. そこで本研究では,機体に固定されたカメラに対し,ミラー光学系だけをジンバルで支持するシステムを新たに提案する.ミラーは軽量のため広帯域の制御が可能となり,本構成は姿勢変化だけでなく構造振動の抑制にも有効であると考えられる.本研究では小型UAVに搭載可能な小型軽量の撮影システムを開発し,ジンバルの逆運動学的関係を導出し,撮影実験により有効性を確認した.
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