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2014 年度 実施状況報告書

鶏の脳内摂食調節ペプチドは自発的飼料摂取量変動に関与しているか?

研究課題

研究課題/領域番号 25450391
研究機関宇都宮大学

研究代表者

菅原 邦生  宇都宮大学, 農学部, 教授 (50091947)

研究分担者 佐藤 祐介  宇都宮大学, 農学部, 助教 (50589520)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードNPY / GLP-1 / in vitro 回収率 / 自発的飼料摂取量
研究実績の概要

25年度から引き続き,NPYの定量法と透析サンプリングシステムの回収性能を向上させ,側脳室と視床下部腹内側核の両ペプチドの関係を明らかにすることを目指した.25年度の結果から透析液中の鶏NPY及びGLP-1を質量分析法で定量することを試みたが,夾雑物の影響を除去できず良好な結果を得られなかった.26年度になって市販の鶏NPY ELISAキット(検出限界8pg/ml)を入手できたので,これを用いてエイコム社ニューロペプタイドサンプリングシステムでin vitro回収率を測定した.透析プローブは細孔サイズ1000kDa,材質ポリエチレン膜,潅流液は0.15%BSAを含むリンゲル液,潅流速度を1μL/分,潅流60分ごとに液を回収,温度30から35℃,外液にはELISAキット標準液(0.5nM)を用いた.回収率は最大3%であった.同じ透析プローブと潅流条件で鶏側脳室から得た透析液をキットで測定したが,NPYを検出できなかった.また,reverse dialysis法で0.5nMNPYを鶏側脳室に投与して摂食行動に対する影響を調査したが,摂食行動の変化は観察できなかった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

従来用いてきた脳微小透析法と類似の手技であるペプチドダイアリシス法をこの研究に適用しているが,当初の想定を超えた困難さに遭遇している.in vitro回収率は10から15%を出せる予定であったが,現在は3から6%であり,この改善に手間取っている.

今後の研究の推進方策

NPYとGLP-1の測定を円滑に実施するために,研究分担者をこれまでに反芻動物のペプチドホルモンを時間分解蛍光分析法によって定量した経験を有する者に変更し、時間分解蛍光分析法を採用する.また、質量分析法もあわせて検討する.in vitro回収率を10から15%に向上をさせるために,エイコム社の技術者と協力して透析プローブの材質の変更,潅流速度の低減などを行なう.

次年度使用額が生じた理由

26年度前半に質量分析法によるペプチドの定量を試みたが,満足できる結果が得られなかったのでこの方法の適用を断念した結果,予定した経費を使用しなかった.また,in vitro回収率の向上を目指した実験では種々の改善法を試しながら進めたので,支出が予定を下回ったので次年度に繰り延べた.

次年度使用額の使用計画

27年度はペプチドの定量に市販キット(in vitro回収率)、時間分解蛍光分析法(検出限界の拡大)および質量分析法を採用し,回収率向上のために透析プローブの材質や細孔サイズの変更に使用する予定である.

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公開日: 2016-05-27  

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