我々の開発した高脂肪・高コレステロール食の12週間給餌によるマイクロミニピッグ動脈硬化モデルを利用し、臨床画像検査で確認できる程度の動脈硬化病変をより短期間に発生させ、医療機器開発用動脈硬化発症ミニブタを作出することが目的である。この食餌制御にさらにアンジオテンシンⅡ(2週間)あるいはNOS阻害剤(8週間)を負荷することにより、より増悪した動脈硬化を誘発することができ、NOS阻害剤の方が病理学的に病変の程度がより強かった。しかしながら、いずれも頚動脈エコーで確認できる程度の動脈硬化病変はみられなかった。今後、モデルの改良あるいはCAVIなどの評価法の検討が必要である。
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