ファージのg3p分子とg8p分子のいずれかのN末側に、アミロイドβペプチドもしくはスギ花粉アレルゲンであるCry j 1の一部の配列を提示させたファージ粒子を作製し、提示させた抗原エピトープ特異的IgG抗体誘導能について解析した。その結果、外来抗原をg8p分子に提示させたファージでは、一次応答の段階から提示抗原(アミロイドβペプチドもしくはCry j 1)特異的IgG抗体の誘導が認めれらた。一方、抗原ペプチドをg3p分子に提示させたファージでは、2回目の投与でIgG抗体が認められたことから、抗原分子の提示方法の違いにより、抗体応答誘導のメカニズムが異なることが示唆された。
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