研究課題
本年度は、国内の野生動物等のSFTSウイルスに近縁なウイルスの疫学を継続して実施した。Bhanjaウイルスの野生動物等における血清疫学を引き続き行なったが、国内のシカ、イノシシ、イヌから抗体が検出されなかった。国内にはSFTSウイルスは広く分布し動物に浸淫しているがBhanjaウイルスは国内に分布していないと考えられた。Bhanjaウイルスは、偶蹄類や小動物に発熱、神経症状を伴うBhanja feverの原因ウイルスで、ヒトも発熱、稀に神経症状を伴う症状を呈する。モデル動物開発のためI型インターフェロン受容体KOマウスでの病原性を検討した結果、急性の致死的感染症をおこし、組織学的には肝、心、胸腺、脾臓等に壊死病変が認められた。本モデルにより病原性発現機構解析の基盤ができた。
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)
臨床とウイルス
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10.1186/s12917-016-0853-y