研究課題/領域番号 |
25450456
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
山本 一郎 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 講師 (00424763)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | ネコ / 肥満 / GPR120 |
研究概要 |
GPR120はリガンドが不明なGタンパク質共役型受容体であったが、近年、ω-3遊離脂肪酸(DHAやEPA)に代表される遊離脂肪酸の特異的な受容体であることが明らかとなり、SNPがヒトの肥満に関与することが知られている。ネコはヒトの肥満および2型糖尿病のモデル動物として期待されていることから、申請者は遊離脂肪酸受容体(GPR120/O3FAR1)の遺伝子クローニングを行った。ネコGPR120発現ベクターを作成、HEK293に一過性でネコGPR120を発現させることに成功した。同細胞株に対し、各種遊離脂肪酸に対する細胞内カルシウムやcAMP濃度上昇をモニターし、親和性測定行っているが非常に反応が小さく、その他因子のモニター法を含めて検討している。 この他、ネコGPR120を含む新規肥満候補遺伝子SNPの探索を行っている。長大なゲノムから疾病に関連するSNPを探索するためには大規模なゲノムシーケンス等を行う必要があるが、申請者は迅速かつ簡便にSNPをスクリーニングするためにRFLP法を改良したサーベイヤー法を用いて検出を行っている.正確なSNP部位はシークエンス解析を行う必要があるが、迅速・低コストでSNPの有無が判明する.ネコGPR120は長大なゲノム構造を有することがcDNAクローニングの結果とネコゲノムデータベースを用いた解析により明らかとなっている。現在、特にGPR120のエクソン部位を中心として肥満ネコ(>50頭)と正常ネコ(>50頭)群間で有意なSNPの検出に努めている。有意なSNPを検出できた場合、そのPCR断片を各個体精製、BigDye Terminator v3.1にて反応および精製、ABI PRISM 3100-Avant Genetic Analyzerにてシークエンス解析を行い、SNPを特定する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
GPR120を発現させたHEK293細胞を用いた情報伝達経路検出に問題があり、他の情報伝達経路を含めた測定法を検討中であるため。
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今後の研究の推進方策 |
ネコGPR120の機能解析を継続して行い、同時に遺伝子上に存在して肥満に関与すると考えられるSNPの検出に努める。
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次年度の研究費の使用計画 |
当該年度の研究計画に基づいて研究を行っていたが、細胞内シグナル伝達検出のための試薬の購入を一時見合わせる必要が生じたため。 具体的にはルシフェラーゼアッセイの際の活性検出試薬を当初予定していたDual-Glo Luciferase assay systemからより感度の高いDual-Luc Luficerase assay systemに変更し、GloMax-Multi+Detection Systemで全自動測定する。現在のところ、同測定条件で支障がないことを確認している。
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