研究課題
GPR120はリガンド不明なGタンパク質共役型受容体であったが、近年、ω-3遊離脂肪酸(DHAやEPA)に代表される遊離脂肪酸の特異的な受容体であることが明らかとなり、SNPがヒトの肥満に関与することが知られている。ネコはヒトの肥満および2型糖尿病のモデル動物として期待されていることから、申請者はGPR120の遺伝子クローニングを行い、全長cDNAおよびネコ各組織における特異なmRNA発現様式を明らかにした。同研究実績は2015年4月14日現在、Asian Journal of Animal and Veterinary Advancesに投稿し審査中である。また同遺伝子上SNP検出を正常および肥満ネコゲノムDNAを用いて検索しているが、有意なSNPを検出するに至っていない。GPR120と同じく、他のGタンパク質共役型遊離脂肪酸受容体の遺伝子クローニングも行っており、現在進行中である。ネコ同受容体は他動物とは異なる遺伝子配列を有しており、ネコGPR120と共に哺乳類発現ベクターを用いた安定発現細胞株の樹立にも努めている。
2: おおむね順調に進展している
既に第一次成果報告として、原著論文をAsian Journal of Animal and Veterinary Advancesに投稿し審査中である。現段階ではネコGPR120のシグナル伝達経路解析を行っており、加えてSNP検出も引き続き行っているため。
引き続きSNP検出を行い、ネコ肥満早期診断のための基盤形成を行う。この他、新規遊離脂肪酸受容体の遺伝子クローニングを行い、GPR120との機能を比較解析する。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件)
BMC Vet Res
巻: 10 ページ: 57
10.1186/1746-6148-10-57
巻: 10 ページ: 67
10.1186/1746-6148-10-67.
Asian Journal of Animal and Veterinary Advances.
巻: 9 ページ: 721
10.3923/jajava.2014.