近年のヒトの全ゲノム関連解析の結果、肥満に関連するSNPが数多く発見されているが、ネコでは皆無に等しい.本研究は肥満に関与する遊離脂肪酸の特異的受容体(FFAR1 / GPR40およびFFAR4 / GPR120)のネコでの機能解析を行うとともに、同遺伝子に存在するSNPが肥満に関与するか否かを検討した。結果、ネコGPR40は他動物と異なる21アミノ酸残基が付加され、特異なC末端構造であることが明らかとなった他、申請者が共同研究を行った結果、肥満イヌのGPR120遺伝子中にSNPが存在し、貴重なマーカーとして有用であることから、ネコでもSNP検出は更なる検討が必要であることが示唆された。
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