鶏の脊髄アクセサリーローブ(AL)より単離した細胞から電気的活動と細胞内Ca濃度変動を測定した。浸透圧刺激により細胞容積を変化させて細胞膜を伸展しても何も応答は見られなかった。アセチルコリン刺激はALニューロンのムスカリン様受容体を活性化して細胞内Ca濃度を上昇させた。ALニューロンから得られたCaチャネル電流の振幅は一般的なニューロンと比較して非常に大きく、N型Caチャネルの抑制薬であるω-conotoxin GVIAにより90%近く抑制された。 本研究により、鶏脊髄ALニューロンに機能的な電位依存性Caチャネルとムスカリン様アセチルコリン受容体が発現していることが明らかとなった。
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