IA-2ファミリー蛋白質が発現する消化管内分泌細胞をげっ歯類で同定し,細胞成熟度との関連性を示唆した。小腸上皮細胞をex vivo酵素消化で回収後,フォグリンの発現を確認し,消化管内分泌細胞マーカーとしての可能性を示した。連携研究者の鳥居博士(群馬大学)が作製した膵β細胞特異的フォグリンノックアウトマウスを解析し,定常時の細胞増殖性に変化がないことやホルモン顆粒のプロテオリシスへの関与を示した。 フォグリン結合分子,セクレトグラニンIII(Sg3)の全身的な発現組織を鳥類で解析し,Sg3がプロセッシングにより成熟化するペプチドホルモンや生理活性アミン産生細胞で特異的に発現していることを示した。
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