研究課題
ラットに熱可逆性ゲルポリマーを無菌的にインプラントし、同ゲルポリマー内にラットの毛細血管を誘導する。その後に、新生毛細血管を構成する血管内皮細胞と周細胞の変化動態について三次元超微形態学的に検討を行うことで、血管の新生メカニズムを解明することを目的として研究を行ってきた。本年度は、1)悪性腫瘍の血管熱感受培養ゲルThermoreversible Gel Dis Angiogenesis (TGA)の検討方法を改良し、BBN誘発ラット膀胱癌を対象として TGAの作製に世界で初めて成功した。その後に血管新制度と血管内皮細胞・周細胞質相互陥入Ednothelial Pericyte Interdigitation (EPI)等に関して三次元電顕免疫組織化学的・分子細胞学的解析を行い、血管新生制御におけるEPI systemにおけるCross-talkについて考察した。さらに、器官培養した毛細血管における (Ang-1,2)/Tei2の発現分布の変化を試みた。2)しかし、安定した器官培養結果が得られたが、血管抽出量が少なく分子細胞学的検討は行えなかった。TGA解析法とは、熱可逆性ゲルポリマー(TG)は10℃以下で水溶液状のゾル状態に、25℃以上でゲル状態になる特性を持つ細胞培養用培地である。25-27℃環境下で直径8mm厚さ3mmのGel-discを作製し無菌的にラットに埋め込む。経日的にdiscを摘出した後、24ウエルプレート底部に靜置したのち、プレート内上部にTGに添加して重層培地を作製し、37℃インキュベータ内で3次元培養する方法である。
1: 当初の計画以上に進展している
ラット膀胱癌インプラント熱感受培養ゲルThermoreversible Gel Disc Angiogenic (TGA)の作製に世界で初めて成功した。その後に、生体外に摘出してThermoreversible Gel (TG)を用いて器官培養を行い、新生血管の安定増殖を行った。本年度までに、膀胱癌TGA解析法はほぼ確定するこができた。その後に、血管新制度と血管内皮細胞・周細胞質相互陥入Ednothelial Pericyte Interdigitation (EPI)等に関して三次元電顕免疫組織化学的・分子細胞学的解析の条件設定を行った。本年度はTGA解析法を改良して。10℃以下で水溶液状のゾル状態に、25℃以上でゲル状態になる特性を持つ細胞培養用培地である、ラット膀胱癌インプラント熱感受培養ゲルThermoreversible Gel Disc Angiogenic (TGA)を用いて三次元電顕免疫組織化学的解析を行えた。さらに、25-27℃環境下で直径8mm厚さ3mmのGel-discを作製し無菌的にラット背部皮下に埋め込むTGAに成功した。
ラットに化学物質誘発癌組織を誘発させた後、腫瘍に栄養を供給している毛細血管の特性を、血管内皮細胞と周細胞との間のクロストークに着目して検討を行う。腫瘍から支配毛細血管のみを器官培養できる状態で抽出することは、来まだに誰も成功していない腫瘍血管の単離に成功した。本研究では、腫瘍の新生血管を抽出する為インプラント熱感受培養ゲルThermoreversible Gel Disc Angiogenic (TGA)を、化学物質誘発膀胱癌に埋め込む、膀胱腫瘍の新生血管をTGAに誘導するTG-1解析法の確立することから、腫瘍を支配する毛細血管の特性を理解することを目的としている。化学物質誘発膀胱癌作製する為には、10が月かかる為、来年度に小数回のTGA包埋実験が出来ないのが問題点ではあるが。研究配分費用を最大限に活用して、TGA実験を実施する。
TGA法で新生血管の安定増殖を確認した。その後に血管新制度と血管内皮細胞・周細胞質相互陥入Ednothelial Pericyte Interdigitation (EPI)等に関して三次元電顕免疫組織化学的検討はできたが、回収細胞数が少なく分子細胞学的検討用消耗品を購入できなかったため。
TGA法で新生血管の安定増殖を確認した。その後に血管新制度と血管内皮細胞・周細胞質相互陥入Ednothelial Pericyte Interdigitation (EPI)等に関して分子細胞学的検討を行う。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (2件)
Reproductive Toxicology
巻: 59 ページ: 139-146
Journal of Toxicologic Science
巻: 41 ページ: 195-205