今後の研究の推進方策 |
平成25年度の結果を受けて,以下の事項について実行する。 1.Swollenin存在部位の特定ーSwolleninのセルラーゼ活性促進効果には,加水分解力以外の要因も関与していることが明らかとなった。これには,バクテリアExpansinでも報告されているセルロースへの吸着作用が関与している可能性がある。平成26年度実施予定の抗体によるセルロースへの吸着部位の特定では,その吸着力をセルラーゼと比較することを実施する。 2.Swollenin発現量と発現時期の特定ーSwolleninの役割を解明するために,RT-qPCRによって発現時期と発現量を調査する。1で作成した抗体によって,タンパク質レベルでの調査も実施する。 3.セルラーゼ成分の調製ーSwolleninのセルラーゼ活性促進効果を解明するために,T. reesei由来各種セルラーゼの組換え酵素を調製する。対象とする酵素成分は,Cellobiohydrolase 1 (CBH1), CBH2, endoglucanase 1 (EG1), EG2, EG4, β-glucosidase 1 (BGL1) とする。
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