Pd(0)/sodium diphenylphosphinobenzene-3-sulfonate (TPPMS)を触媒とした(η3-ベンジル)パラジウム錯体を経由するベンジル化ならびにC-H結合活性化反応を開発した。水中においてベンジルアルコールのヒドロキシ基を水和によって選択的に活性化することが、(η3-ベンジル)パラジウム錯体の形成に重要であると考えられる。ベンジル化/C-H結合活性化連続反応は、N-(1,2-ジフェニルエチル)アニリンやベンゾチアジアジン類の合成に有用であった。 ベンジルアルコールの直接的な触媒的置換反応は、副生成物として水のみが生成する環境負荷低減型反応である。
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