研究課題
本研究ではミトコンドリア外膜を介した溶質の輸送を司る電位依存性アニオンチャネル(voltage dependent anion channel, VDAC)とカルニチンパルミトイル転移酵素(carnitine palmitoyltransferase, CPT1)に焦点をあて、これらのタンパク質の構造と機能の理解を通じて、ミトコンドリア外膜の溶質輸送機構と、これを対象にしたミトコンドリア機能制御剤の開発を目指す。初年度はCPT1のアイソザイムに注目した研究を進め、1cアイソザイムがcatalyticにinnertである理由の理解に努めた。また2年目にはVDAC1の偽遺伝子に注目し、マウスとラットに遺伝的に保存された偽遺伝子を見出すことができた。最終年度には再度CPT1に注目して研究を進め、ヒトの1aアイソザイムの遺伝子の3'非コード領域にトランスポゾンの挿入が起こり、これが理由でcDNAに多様性が認められることを明らかにすることができた。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件)
Mol Cell Biochem
巻: 404 ページ: 25-30
10.1007/s11010-015-2362-x.
Chem Biol Drug Des
巻: 86 ページ: 1304-1322
10.1111/cbdd.12594
Methods Mol Biol.
巻: 1348 ページ: 303-310
10.1007/978-1-4939-2999-3_26.