研究課題
基盤研究(C)
本研究において、肺がん細胞のシスプラチン (CDDP) 耐性に伴って高反応性脂質アルデヒド解毒酵素の一つであるアルドケト還元酵素 (AKR) 1B10が高発現することを見出した。また、CDDP処理は一酸化窒素産生を亢進し、それがAKR1B10発現機序に関わると推察された。さらに、AKR1B10阻害剤での前処理は肺がん細胞のシスプラチン耐性化を克服したことから、本阻害剤は肺がんのCDDP治療におけるアジュバント療法剤として有効であることが示唆された。
生物系薬学