本研究では、我々が近年開発したIgE crosslinking-induced luciferase expression(EXiLE)法に基づき、新しいアレルゲンエピトープの網羅的解析技術を開発することを目指した。卵白アルブミン(OVA)をモデル抗原とし、OVAが液相と固相にある時である種のIgEの架橋活性が異なることを示すとともに、ペプチドをキャリアタンパク質に結合させることにより、極めて微量(数十pM)のエピトープペプチドをEXiLE法で検出できることを示した。今後、本エピトープ解析技術は、低アレルゲン化食品の開発や、より安全なバイオロジクス医薬品の開発等への貢献が期待される。
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