A群レンサ球菌(Group A Streptococcus)は、通常、上気道粘膜もしくは皮膚表面で局所感染を引き起こすが、劇症型レンサ球菌感染では急激なショックと菌血症を伴う致死的全身感染となる。劇症型感染臨床分離株において遺伝子発現パターンに変化が認められる一方、発症には宿主要因の関与が示唆されている。しかし、劇症型感染発症と病態に対する炎症メディエーターの関与は不明な点が多い。申請者らは劇症型感染マウスモデルにおいて、IFN-γおよびIL-6産生未熟骨髄系細胞を発見し、劇症型感染の発症と病態に対して新規細胞が宿主防御的に働くことを明らかにした。
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