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2014 年度 実施状況報告書

小胞体機能制御による生活習慣病治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 25460101
研究機関広島大学

研究代表者

細井 徹  広島大学, 医歯薬保健学研究院, 講師 (40379889)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードレプチン
研究実績の概要

肥満は糖尿病、高血圧、高脂血症といった生活習慣病の主要な危険因子であり、従って、肥満の発症機構を明らかにすることは、これらの疾患群の予防もしくは治療に貢献できると考えられる。肥満の形成機構の一つの原因として、レプチン抵抗性の関与が示唆されている。私たちは、現在までの研究の結果、レプチン抵抗性の形成に小胞体ストレスが関わっている可能性を見出している(Molecular Pharmacology 2008, 74:1610-19)。しかしながら、小胞体ストレスがどのようなメカニズムでレプチン抵抗性を誘発しているかについては未だ不明な点が多く残されている。一方、興味深いことにプロテインキナーゼC(PKC)がインスリン抵抗性による糖尿病発症に関わる分子であることが報告された。PKCは免疫機能の活性化に関与し、免疫機能の変化は肥満や糖尿病の発症に関わる。そこで本研究では、PKCが小胞体ストレス応答シグナルに関与している可能性を明らかにし、免疫応答と小胞体ストレスのクロストークの実態を解明し、糖尿病、肥満発症機構を解明することを目的とした。検討の結果、PKCの活性化は、小胞体ストレス関連タンパク質の誘導を惹起し、小胞体ストレスセンサータンパク質の機能に影響することが明らかになった。従って、PKCは小胞体ストレスによるレプチン抵抗性の形成に関わる因子である可能性も考えられ、現在その可能性を検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験も順調に進み、おおむね当初の計画通りに研究が進んだと考えております。

今後の研究の推進方策

今後も当初の予定通り研究を進めていき、良い研究成果が発表できれば幸いと考えております。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 3件)

  • [雑誌論文] Possible involvement of 15-deoxy-Δ(12,14) -prostaglandin J2 in the development of leptin resistance.2015

    • 著者名/発表者名
      Hosoi T, Matsuzaki S, Miyahara T, Shimizu K, Hasegawa Y, Ozawa K.
    • 雑誌名

      J Neurochem.

      巻: 133 ページ: 343-51

    • DOI

      10.1111/jnc.13057.

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] TERT attenuated ER stress-induced cell death.2014

    • 著者名/発表者名
      Hosoi T, Inoue Y, Nakatsu K, Matsushima N, Kiyose N, Shimamoto A, Tahara H, Ozawa K.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun.

      巻: 447 ページ: 378-382

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2014.04.034.

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Therapeutic potential of flurbiprofen against obesity in mice.2014

    • 著者名/発表者名
      Hosoi T, Baba S, Ozawa K.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun.

      巻: 449 ページ: 132-134

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2014.04.159.

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Leptin induced GRP78 expression through the PI3K-mTOR pathway in neuronal cells.2014

    • 著者名/発表者名
      Thon M, Hosoi T, Yoshii M, Ozawa K.
    • 雑誌名

      Sci Rep.

      巻: 4 ページ: 7096

    • DOI

      10.1038/srep07096.

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 小胞体ストレスによる生活習慣病発症機構解明と創薬2015

    • 著者名/発表者名
      細井 徹,小澤 光一郎
    • 学会等名
      日本薬学会第135年会
    • 発表場所
      神戸市
    • 年月日
      2015-03-25 – 2015-03-28
    • 招待講演
  • [学会発表] 小胞体ストレスによるレプチン抵抗性・肥満形成機構とその制御薬の探索2014

    • 著者名/発表者名
      細井 徹, 森 光平, 末澤 隆浩, 馬場 幸子, 豊田 圭亮, 小澤 光一郎
    • 学会等名
      第37回日本分子生物学会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2014-11-25 – 2014-11-26
    • 招待講演
  • [学会発表] 小胞体ストレスを標的とした生活習慣病の新規治療薬開発戦略2014

    • 著者名/発表者名
      細井 徹
    • 学会等名
      平成26年度広島医療情報研究会学術講演会
    • 発表場所
      広島市
    • 年月日
      2014-09-06 – 2014-09-06
    • 招待講演
  • [学会発表] Flurubiprofen の 小胞体ストレス軽減によるレプチン抵抗性・肥満改善効果2014

    • 著者名/発表者名
      細井 徹, 森 光平, 末澤 隆浩, 馬場 幸子, 豊田 圭亮, 小澤 光一郎
    • 学会等名
      次世代を担う創薬・医療薬理シンポジウム2014
    • 発表場所
      大阪市
    • 年月日
      2014-08-31 – 2014-08-31
  • [学会発表] 小胞体ストレスによるレプチン抵抗性のflurbiprofenによる改善効果2014

    • 著者名/発表者名
      細井 徹, 山口 理恵, 馬場 幸子, 森 光平, 豊田 圭亮, 茅野 貴秋, 小澤 光一郎
    • 学会等名
      第9回小胞体ストレス研究会
    • 発表場所
      徳島市
    • 年月日
      2014-07-04 – 2014-07-05

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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