和漢薬と西洋医薬品との併用の有効性・安全性の評価法確立と、西洋医薬品の副作用回避のための和漢薬併用を検証する目的で、群馬大学病院和漢診療科との共同研究を開始し、胃がんや大腸がんの術後において、モサプリドクエン酸塩に大建中湯を併用することで、消化管運動促進、制吐作用等を期待できることが分かった。 慶應義塾大学医学部漢方医学センターとの共同研究では、甘草やグリチルリチン製剤服用患者での偽アルドステロン症発症は、D-Bil高値やAlb低値の患者で頻度が高く、D-Bil高値の方が精度が高かった。 国立がん研究センター東病院薬剤部との共同研究で、抗がん薬による吃逆を柿蔕湯が抑制する可能性が示唆された。
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