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2014 年度 実施状況報告書

TRPCチャネル抑制アルカロイドを用いた創薬シードの創製

研究課題

研究課題/領域番号 25460140
研究機関星薬科大学

研究代表者

金田 利夫  星薬科大学, 薬学部, 准教授 (70339521)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードTRPチャネル / TRPC6 / 平滑筋弛緩
研究実績の概要

近年、新しいカルシウムチャネル群として明らかになってきたTRPチャネルファミリーは有望な創薬ターゲットと目されているが、生物学的な知見も乏しく、特異的な阻害剤の開発は十分ではない。
本研究課題の初年度にはTRPCチャネルの機能を検討する評価系を構築した。これまでは、TRPC6/アドレナリンα1受容体遺伝子の導入細胞の感度が十分ではないことなどが課題であったが、概ね及第点の評価系が構築された。
これらの評価系を用いて、これまでに我々が血管弛緩作用を持つ化合物として単離した天然物を評価した結果、現在までに直接的にTRPC6阻害作用を示す化合物は見つからなかった。
当教室では、以前にマレーシア/インドネシアで採取された植物のエキスライブラリーを保有しているが、現在では改めて、これらのエキスやその部分精製品を用いて候補化合物が含まれる天然素材を探している段階である。また、TRPC3およびTRPC5についてもTRPC6と同様の評価系を構築している段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

初期には遺伝子導入細胞の安定性が悪いことや、測定感度が十分でないことが遅れの原因であった。最近、この
感度の問題は概ね解決されたが、測定波長に影響を与える蛍光を持つ化合物も少なくないことから、現在でも評価が困難な場合がある。加えて、計画段階において可能性が高いと考えていた天然物に、期待される活性が無かったこと、さらには、この評価系でヒットする天然素材がほとんど見いだせないことなどが遅れを招いている原因であるといえる。

今後の研究の推進方策

当研究課題に関して基本的な研究計画の変更は無いが、関与する人員を増やす等の対策を考慮中である。
また、TRPC3およびTRPC5についてもTRPC6と同様の評価系を構築している段階であり、再現性と感度を備えたアッセイ系が確立され次第、候補化合物や植物エキスの活性を評価する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Calophyllum scriblitfolium より単離したクロマノン類の絶対立体配置2014

    • 著者名/発表者名
      佐々木忠裕、Alfarius Eco Nagroho、平澤祐介、金田利夫、A.Hamid A Hadi、森田博史
    • 学会等名
      日本生薬学会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      2014-09-13 – 2014-09-14
  • [学会発表] Indole Alkaloids from Tabernaemontana corymbosa2014

    • 著者名/発表者名
      Alfarius Eco Nagroho、馬上未帆、金田利夫、A.Hamid A Hadi、森田博史
    • 学会等名
      日本生薬学会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      2014-09-13 – 2014-09-14

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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