ダイズのゲノムには11種のトリテルペン合成酵素ホモログが存在する。これらのうち転写されていないホモログ(locus name: Glyma.20G192700)のゲノム遺伝子をクローニングし、イントロンを除去し、酵母で発現させ、新規トリテルペンの取得を試みた。得られた化合物は、既知物質のルペオールであった。本来の目的の未来型新規トリテルペンの創出とは異なるが、ダイズからルペオールの単離報告はなく、遺伝子機能解析研究からルペオールがダイズに存在していた、あるいはこれから存在する可能性を示したことになる。
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