研究成果の概要 |
本研究では、2型ミクログリアの抗炎症/抗酸化/貪食作用を促進する化合物の一つとして、まずレチノイドに注目した。レチノイン酸受容体作動薬(Am80, 0.5 mg/kg/day)とレチノイドX受容体作動薬(HX630, 5 mg/kg/day)の共投与(17日間経口投与)により、8.5月齢アルツハイマー病モデルマウス(APP23)の空間認知障害が有意に改善された。7残基のペプチドSxにより、ミクログリアの抗酸化酵素HO-1の発現が著明に増大した。炎症型ミクログリア(1型)を特異的に認識する抗体・9F5の抗原分子を同定し、その抗原分子のGFPノックインマウスを開発した。
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