研究課題
単純ヘルペスウイルス(HSV-1)経皮感染マウスモデルを用いて、乳酸菌06CC2株経口投与によりパイエル版細胞におけるTh1サイトカイン誘導が亢進され、腸管免疫を介したTh1免疫誘導によりHSV-1感染皮膚病態が軽症化することを明らかにした(投稿中)。同様に、遅延型過敏反応(細胞性免疫)がウイルスに対する有効な宿主免疫防御反応であるHSV-1経皮感染マウスへのモリンガ(Moringa oleifera Lam.)葉水抽出エキスの経口投与によっても、腸管免疫を介したTh1免疫誘導が起こることを明らかにした(Phytotherapy Res., 2016, DOI: 10.1002/ptr.5580)。したがって、異なる乳酸菌06CC2株、プロポリスAF-08(Evid. Based. Complement. Alternat. Med., Volume 2011, Article ID 976196)、モリンガ葉水抽出エキスの経口投与により、HSV-1経皮感染マウスで細胞性免疫が賦活化されることが明らかとなった。また、モリンガ葉水抽出エキス中の含有量が高いγ-アミノ酪酸の経口投与により、HSV-1経皮感染マウスの皮膚感染病態が軽症化して、脾細胞やパイエル版細胞からのインターフェロンγ誘導が亢進されることを明らかにしている(投稿準備中)。したがって、異なる3種の経口投与物質により、腸管免疫を介した細胞性免疫賦活作用を明らかにすることができて、細胞性免疫を賦活できる汎用的経口アジュバントの開発の基礎を作ることできた。
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Phytotherapy Res.
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10.1002/ptr.5580
J. Nat. Med.
10.1007/s11418-016-0968-2.
http://biochem-kuhw.org/