研究課題/領域番号 |
25460185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
島田 美樹 鳥取大学, 医学部附属病院, 教授 (10196488)
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研究分担者 |
眞野 成康 東北大学, 大学病院, 教授 (50323035)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 分子標的薬 / 治療効果 / 副作用 / バイオマーカー探索 |
研究概要 |
まず、継続的な患者毎の分子標的治療薬の血中濃度モニタリングを行ったところ、ソラフェニブについては、1か月以内の中止や減量を伴う副作用を予測することが可能な候補マーカーである薬物動態学的パラメーターを見出すことができた。 次にソラフェニブ治療を受けている肝細胞癌患者を対象に治療開始前、ならびに治療開始から8週後のCTによるがん細胞増殖抑制効果の判定時の血清を用メタボローム解析を試みた。ソラフェニブ投与により肝細胞癌の縮小効果が認めれらた患者あるいは、病状の進行なしの患者と肝細胞癌の増大が認めれらた患者間でのディファレンシャルデスプレイ法にて治療効果と関連のある生体内因子の絞り込みを行っているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
分子標的薬、ソラフェニブにおいては、肝細胞癌患者を対象に副作用を予測できる因子の絞りこみを行うことができ、概ね順調に研究は進展していると考えている。当初株化細胞を用いたメタボロームの実験を最初に行うことを考えていたが、ソラフェニブ服用肝細胞癌患者の血清を用いた解析を先行させた。
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今後の研究の推進方策 |
肝細胞癌患者を対象としたソラフェニブ服用開始から1か月以内に副作用による減量や服用中止を予測できる候補因子を絞りこむことができたので、今後対象患者数を増やし、候補因子が実臨床にて実際に有用なバイオマーカーとなりうるのかについて精査していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
既に、前任の東北大学病院にて872,727円分を執行した。平成26年2月1日付けで鳥取大学医学部附属病院に異動後、研究の基盤から立ち上げる必要があり、年度内の使用とならなかった。 今年度は、鳥取大学医学部附属病院にて研究基盤を整備して新たに研究を立ち上げるので、昨年度の残金は、全て消耗品費を予定している。
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