アンジオテンシン II と脂質過酸化由来アルデヒドとの反応を精査し、4,5-エポキシ-2(E)-デセナールあるいは4-ヒドロぺルオキシ-2(E)-ノネナールでは主にN末端とHis6 付加体、4-オキソ-2(E)-ノネナールではN末端α-ケトアミド体の生成を明らかにした。更にα-ケトアミド体では、ピリドキサミンからのアミノ基転移によるアミノ酸への変換も見出した。またヒドロキシラジカルとの反応では、N末端α-ケトアミド体と環化体を確認した。これらの修飾による代謝への影響も明らかにした。ちなみにN末端α-ケトアミド化とそのアミノ基転移、環化反応は、神経ペプチドでも観察され、病態との観点で興味深い。
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