研究課題
基盤研究(C)
本研究は脳内薬物代謝システムの変動について解明することを目的とした。ラット脳内にはUDP-グルクロン酸転移酵素などの薬物代謝酵素が発現しており、ラットへのフェニトインやフェノバルビタール投与により、UDP-グルクロン酸転移酵素の発現が増加した。フェノバルビタールによる当該発現変動は、酸化ストレスが発生したことに起因した。薬物代謝酵素の誘導作用を有する薬物の服用によって、脳内に移行し脳内で代謝される可能性がある薬物の脳内濃度を変化させる可能性が示された。
薬物動態学