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2014 年度 実施状況報告書

ドラッグリプロファイリングによる新規メカニズムを持つ抗パーキンソン病薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25460204
研究機関旭川医科大学

研究代表者

田崎 嘉一  旭川医科大学, 医学部, 教授 (60374807)

研究分担者 福土 将秀  旭川医科大学, 医学部, 准教授 (60437233)
神山 直也  旭川医科大学, 医学部, 助教 (20431398)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードパーキンソン病治療薬 / 神経細胞死抑制薬 / オキシカム系NSAIDs / meloxicam / ドラッグリプロファイリング / Akt / TrkA
研究実績の概要

本年も、神経細胞死の抑制メカニズムについて検討した。具体的には、培養細胞SH-SY5Y神経細胞を用い、meloxicamの神経細胞死抑制作用が、PI3k/Akt/mTORを介していることが昨年までの研究で分かっているが、その経路の上流や周辺分子の関与が明確でない。そこで、研究実施計画に示したPI3K上流分子と考えられるTrkA受容体の関与を検討した。まず、TrkA受容体に付随するTyrosine kinaseの阻害剤、K252aを共存させると、MPP+誘発神経細胞死に対するmeloxicamの細胞死抑制効果がキャンセルされ細胞死が起こった。しかし、K252a単独でも細胞死が部分的に起こっており、meloxicamの神経細胞抑制効果におけるTrkAの関与を明確に証明することができなかった。そこで、TrkAのsiRNAを用いてSH-SY5Y細胞におけるTrkAをノックダウンし、meloxicamの神経細胞死抑制効果が変化するかを検討した。しかし、その効果は見られず、TrkAの関与は低いと考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

meloxicamによる神経細胞死抑制のメカニズムは、検討が進んでおり、ターゲット分子は特定できないものの、明らかになりつつある。しかし、一方で動物実験に着手できてきていない。

今後の研究の推進方策

これまで実験補助を雇用して利用することがほとんどできていなかったので、今後、活用し研究を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

研究補助がなかなか雇用できず、その金額が繰り越しされた。

次年度使用額の使用計画

研究補助の時間を増やし、研究を加速させる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Cyclooxygenase (COX) 阻害作用を持たないmeloxicam類縁体もMPP+誘発SH-SY5Y神経細胞死を抑制する2015

    • 著者名/発表者名
      坂口智己,小野尚志,海東和麻 ,山本譲,神山直也,高橋恭子,粟屋敏雄,福土将秀,大江知之,増野匡彦,田﨑嘉一
    • 学会等名
      日本薬学会第135年会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2015-03-25 – 2015-03-28

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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