研究成果の概要 |
アセトアミノフェン(AA)は解熱鎮痛薬として汎用されているが、酸化的ストレスを介した肝障害の発現が問題とされている。本研究はマウスを用いてAAによる肝障害の感受性を予測できるか血中mRNAを用いて検討を行った。マウスにAAを処置したところ、肝障害の発症には個々のマウスで感受性の差異が認められたもの、AA血中濃度とは相関が認められなかった。AA投与前における血中mRNAの変動を検出したところ、Il1b, Il10, TNF, Ttr, Mt1, GPX3の変動と肝障害の発現に相関が見られた。以上の結果は、相関が認められたmRNAがAA肝障害の感受性因子であると示唆される。
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