流産早産の多くは膣内の細菌叢の破綻により発症する非特異的病原体による細菌性の膣症が原因となる。従って、破綻した細菌叢を再構築することで新規な予防法あるいは治療法を開発できる可能性がある。以下の点を明らかにした。1) 妊婦の膣内細菌叢中に妊婦に優位なLactobacillus sp1.を同定した。2) Lactobacillus sp.1はGardnerella sp.の細胞傷害性と炎症サイトカイン産生を減弱させた。3) Gardnerella sp.に対するLAMP法を開発した。以上、Lactobacillus sp.1は細菌性膣症のプロバイオティクス療法の候補株となりうると考えられた。
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