本研究は、有害事象自発報告システムデータを解析することで、副作用発症との因果関係を解明し、さらにin vitro系においてメカニズムの解明を目指した。PMDAによって公開されたデータファイルをFileMakerやMicrosoft Accessなどのデータベースソフトウェア上でリレーショナルデータベースとして再構築した。このリレーショナルデータベースから各副作用に該当するデータを抽出し、それぞれの副作用について報告件数や患者背景について集計した。その結果、薬剤性腎障害などの予後や発症に関わる背景因子を明らかにした。さらに培養細胞を用い細胞毒性についても検討した。
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