ヒトの苦味受容体であるT2RをSPRNavi(IAsysと類似した原理の測定装置)で苦味を呈する医薬品との親和性(affinity)を評価した。これは、苦味を呈する医薬品を口に含んだ時に感じる苦味強度として評価した。苦味の基準物質として苦味の官能試験時に教師用サンプル(基準サンプル)として用いるキニーネ塩酸塩を用いて定量的苦味受容反応の評価における濃度等の測定条件を確立しその他苦味を呈する医薬品について評価した。同時に官能試験も行い、本評価系と官能試験との定量性の相関を検討した。苦味を呈する医薬品の中でも疎水性の高いものについては、T2Rとの親和性が高く、強い苦味を呈することが示唆された。
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