研究課題
基盤研究(C)
本研究は、尿中に排泄されたニコチンの代謝物であるcotinineと3'-hydroxycotinine濃度比よりニコチン製剤の適正投与量を推定することを目的としておこなった。我々は薄層クロマトグラフによる代謝物の分離とnicotine骨格の発色作用を組み合わせることで、クリニックや薬局にてもcotinine濃度を簡便に推定できるツールを考案し、ラット尿にてcotinineと3'-hydroxycotinineを検出した。しかし、ヒトの尿ではニコチン濃度が低く、夾雑物も存在したため、十分な検出が行えなかった。今後、尿の代わりに、非侵襲的な検体である唾液を用いて、検討を行う予定である。
医療薬学