初期胚の背腹・前後軸をそれぞれ制御するBMPとWntシグナル伝達経路の統合に働くFoxB1転写因子と同様に、2つの体軸形成に関与する新規因子として、Biz転写因子を単離し機能解析をおこなった。FoxB1とBiz転写因子の機能阻害実験を行った結果、それぞれのMOをインジェクションした場合に比べ両者を組み合わせると種々の神経マーカーの発現が著しく低下し、FoxB1とBiz転写因子が神経誘導の保証機構に重要な遺伝子ネットワークを形成することが強く示唆された。また、Oct-25転写因子の新規下流因子として単離したJunB転写因子が、後方組織である尾の形成に深く関与することも明らかにした。
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