スンクスの精巣上体,後腹膜,皮下白色脂肪組織ではその脂肪幹細胞は存在していたが,腸間膜では皆無であることが判明した。スンクスの腸間膜から細胞を分離,培養した結果,成熟脂肪細胞には全く分化しなかった。スンクスの脂肪移植実験には,腸間膜組織を皮下脂肪環境下におくことで,腸間膜脂肪の誘導分化までに至らなかった。スンクスに高脂肪食を与えた場合と,スンクスの毎日の摂食量は少なかったが,毎日摂食したカロリー量は変わらなかったため,スンクス体重の変化はなく,腸間膜脂肪の形成もなかった。スンクスは高カロリー負荷に対して抵抗性があると推測された。
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