研究課題
カルモジュリンによるCav1.2チャネルの活性調節機構を解明することを目的とする。これまでの研究から、カルモジュリンがチャネル制御の主因子であり、その作用は細胞内カルシウム濃度により調節されていることを報告した。さらに、カルモジュリン濃度に依存したチャネル活性の調節、ATP濃度依存性のチャネル活性の調節について報告した。本研究では、Cav1.2チャネルのカルボキシル末端側に遺伝子工学的手法によりカルモジュリンを結合させた変異体の活性を基準とし、さらにカルモジュリンのカルシウムイオン結合部位に変異を加え、カルシウム依存性について検討した。また、カルモジュリンを付加し、カルモジュリン濃度依存性のチャネル活性調節について検討した。方法としては、チャネルを培養細胞に発現させ、電気生理学的手法を用いて電流記録を行った。
3: やや遅れている
変異カルモジュリン結合チャネルのカルシウム依存性の特性については一定の結果が得られたが、カルモジュリン濃度依存性についての検討が不十分である。
変異カルモジュリン結合チャネルの電気生理学的な特性についてまとめる。チャネル本体にアミノ酸変異を導入し、カルモジュリンの結合様式を検討するためのプラスミドは整った。それらを培養細胞に導入し、電流特性を調べる。
すべて 2015 2014 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (4件) 備考 (2件)
Nihon Yakurigaku Zasshi
巻: 144 ページ: 222-226
FEBS Letters
巻: 588 ページ: 3855-3861
10.1016/j.febslet.2014.09.029.
American Journal of Physiology Cell Physiology
巻: 307 ページ: C999-C1009
10.1152/ajpcell.00267.2014.
巻: 306 ページ: C856-C863
10.1152/ajpcell.00368.2013.
http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~physiol2/
http://www.rdc.kagoshima-u.ac.jp/rdc/search/upload/kameyama-med.pdf