骨リモデリングの際に新たな骨形成が促される場である骨吸収窩には糖タンパク質が豊富に存在することが知られているが、その生理的役割はあまりよく分かっていない。本研究では、骨吸収窩に存在する糖タンパク質が破骨細胞から分泌されたものであること、レクチンアレイを用いて見出した「新規骨吸収窩認識レクチン」が生体内の破骨細胞と血管を特異的に認識すること、新規骨吸収窩認識レクチンに結合する糖タンパク質のうち、最も主要なタンパク質はマトリックスプロテアーゼであることを明らかにした。さらに、培養細胞を用いた実験系により、骨吸収窩が骨芽細胞の動きに影響を及ぼす可能性が示唆された。
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