一酸化窒素による細胞内カルシウム放出機構(NICR)を中枢神経系で発見し、これが神経細胞死に関与していることを明らかにした。本研究では、骨格筋において、NICRの生理的および病態生理的意義を解明することを目的とした。悪性高熱症等で報告されているリアノジン受容体変異遺伝子を培養細胞に安定発現させ、Ca2+濃度測定、分子動力学計算法によるシミュレーションを行い、機能的変異を多角的、定量的に解析する方法を開発した。また、NICRを阻害した小動物の骨格筋初代培養細胞を用いて、骨格筋幹細胞の増殖速度及び、多核骨格筋細胞への分化過程について差異が認められない事を示した。
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